甲斐犬ブリーダー - 本格甲斐犬の川崎酉将犬舎 -


    • 甲斐犬愛好家として家族の一員として迎え入れてくださる方にお譲りいたします。

白鳳の龍、雨と光の中の感動

私は、前に甲斐駒ケ岳、背に八ケ岳を、そして南のかなたに富士山を望む、山梨県北巨摩郡白州町で生まれました。

子供の頃から甲斐犬は目にしていたが、今は神奈川県川崎市に移り住み、その事は私の記憶の片隅に置き忘れられていた。

ある日、私は川崎から山梨の実家への帰路、偶然韮崎の釜無川の河川公園にて、何やら日本犬の催しらしきものが行われいる様子を目にし、その場へ近づいて行った。

黒褐色や虎毛、実に野性味あふれ、精悍な犬達が私の視界の中に飛び込んできた。それと同時に私の記憶の中で突然、子供の頃目にしたあの甲斐犬が呼び起こされて来ました。

何て素晴らしい犬達だろう、それが初めて私が目にした「甲斐犬愛護会」の展覧会の日であった。

その日以来、私はどうしても甲斐犬を飼いたいという思いにかられ、意を決して今から四年前に、知人のK氏に頼み黒虎毛の甲斐犬を譲り受け飼う事になりました。

その後一年半前に現在の「白鳳の龍」を入手したのです。
我が家は四人家族で、妻、娘二人の完全な女系家族であったが、雄の甲斐犬「虎」と「龍」が我が家に来て、その日以来二頭は私の息子になった。

毎日の多摩川での運動、体の手入れ、旅行なども常に家族の一員として共に行動し、今では一緒に私と風呂にはいる日々である。
この様な家族との触れ合いの中で、互いに信頼感も芽生え、素朴な中に愛らしさがある甲斐犬の内面的な良さを知る様になった。

二頭を飼う様になって、どうしても展覧会に出陳したいという思いがこうじ「虎」は未成犬・壮犬、成犬の部で三回も四席をいただきました。その時の教訓を基に「龍」を日々鍛練し、昨年、再び捲土重来を期し、第百十二回展覧会に出陳させていただく機会を得ました。

その日は朝から雨模様で、雨がしとしとと降っていた。審査になり、我が「白鳳の龍」は不安をよそに躍動感あふれ、眼光鋭く頼もしく感じられた。

個体審査が終わり、総合審査の初めに「龍」が第一番目に呼ばれた。初めに呼ばれるという事は、一席の可能性があるかもしれない。それから審査が終わるまで、これまで「龍」との試練や触れ合いの日々が走馬灯の様に私の頭をよぎった。不安と期待で胸が張りさけそうで、とてつもなく永い時間に思われた。

「壮犬牡の部」で一席を告げられた時、私の目から涙がとめどもなくあふれ、茫然自失の私の顔に降りそそぐ雨と、涙が渾然一体となっていた。ふと「龍」の方を見ると、「龍」の体全体が雨の中で光に包まれている様に私には感じられた。

我が家にとって、その日は最高の記念日となりました。
この場を与えていただいた「甲斐犬愛護会」の方々に心から御礼を申し上げると共に、今後の御発展を御祈り致します。

次なる「成犬牡の部」の一席を取れる様に「龍」と共に日々精進するつもりです。「"白鳳の龍"よ、勇め、励め、その名と誉。」